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神﨑建設 工事部より④

今回は神﨑建設の構造的な特色の中から「勾配火打ち」についてご案内したいと思います。

火打ちとは建築基準法施行令第46条でも床組や小屋組みに設置を義務付けているもので、水平構面の剛性を確保するために必要な部材です。

最近では木造でもコストダウンのため、金物でできた既製品の「火打ち金物」を使うことも多くなりました。これは法的にはクリアするものの、材厚も薄く頼りない金物でハンマーで叩けば簡単に曲がります。

また24ミリの合板を床材の下地にする「剛床」とした場合は火打ちを省略することが許されますが、やはり梁・柱の主要構造部材で構成される耐力壁に地震力を伝達するのは「水平構面」であって、その床面を構成する重要な部材の火打ちはしっかりと入れておくべきです。

本題に戻りますが、神﨑建設では一階床組に入れる「火打ち土台」・二階床組・小屋組に入れる「火打ち梁」はもちろん無垢材で設置して、一般的には入れることのない(設置がむずかしいので)母屋下がり部分などの傾斜部分にも勾配に合わせて「勾配火打ち」を設置することもあります。。

この「勾配火打ち」を設置することで、弱点になりがちな屋根勾配に合わせた傾斜部分の水平構面の剛性も確保し横架材の変形を防ぎます。

神﨑建設では基礎・床組・柱壁に合わせ小屋組みにも構造的な弱点を一切残さないよう、耐震性に優れた一つ一つバランスの良い建物を造ります。