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神崎建設 工事部より⑤

今回ご案内させていただく神崎建設の特色についてですが、、引き続き構造的なところからまた一点紹介したいと思います。今回は「根太」についてです。

そもそも根太とは床下地板を受ける部材、床面を構成するための材料です。一般的にこの根太の間隔は床板の厚みで変わります。床板が厚くなればなるほどその間隔は広くなっていきます。神崎建設では30cmの間隔に60㎜×60㎜の桧の芯持ち材を使用しています。床の剛性を高めることで建物の水平力が増し、耐震性能も向上します。

最近では24㎜の床合板を使用すると根太も火打ちも要らなくなるという、根太レス工法(剛床)なんていうものが主流になってきておりますが、この根太レスの住宅、もしくは90cm間隔ににまで根太間を広げた住宅に行ってみてください。冗談のようですが、本当に床がたわみます。 トランポリンのように。そしてまた音が響く。。

これではちょっと重い家具やベッドでも床がたわむでしょう。ましてやピアノなんて置いたら床が沈みます。しかしこれは建築基準法で許された工法なのです。柱・梁と同様に床構面を構成する重要な構造材が無し。で大丈夫。恐ろしいですね。

話は戻りますが、神崎建設では根太に桧の芯持ち材を使用しています。芯持ち材の特徴は一本の木で一本しか取れない芯の部分を使います。芯材は骨みたいなもので、骨が残っている分強く、芯持ち材は柱などの構造材によく使われます。逆に芯以外の部分を芯去り材といい、強度は低いですがねじれが少なく木目の綺麗な造作・化粧材に利用されています。

芯持ちかどうかは木を断面から見たらよくわかりますが、芯に近いほうが赤くなっていて周辺が白くなっています。木が腐りにくいのはこの芯に近い赤みの部分で(赤身)周辺部の白いところは(白太)腐朽菌・白蟻の被害を受けやすい部分です。

宮大工の西岡 常一さんの著書「法隆寺を建てた木」で書かれた「百年たった木で家を建てれば百年持つ」という言葉はそれだけの成長をした木は芯材も大きく強度も耐久性も優れているという訳です。

最近主流の集成材では芯持ち材などは使われず、人工乾燥を施された芯去り材を接着剤で貼り合わせたものです。

同じ木造でも強度・耐久性・健康面・美観と、全くの別物であることは明らかですね。