井之頭の家が、今月末、いよいよ竣工致します。打ち合わせから竣工まで、1年半以上の時間が経過しましたが、いつも足場が外れる時は、感動的です。

外壁タイル（国代耐火工業所：極細ボーダーⅡ）のテクスチャーは繊細でありつつも、表情豊かで、優しい印象を与えてくれます。

設計　塩澤の感性で、クラシカルで、懐かしさもある洋館になっております。

住宅としては、大きな家でしたので、外壁タイルの色を同じ色にすると、単調で少し施設のように見えてしまうのを避けて

さりげなく3つのゾーンに区切り、色合いを変えて、ライトベージュ、ベージュとライトグレーで遊んでおります。

ぱっとみても、それほど、分からないかも知れませんが、そこは、感性に赴きを置きたいと思いました。

陰影とトーンの変化により立体感も出ます。

人生と同じで、何事も、遊びも大切です。ビシッと合わすところと敢えてずらす箇所など、少しの配慮がスパイスにもなります。

基礎水切りは隠しており、スリットになってます。基礎にモルタルを持ち送りして、タイル仕上げが外壁と面合わせとなることで、すっきりします。

ライトグレーとライトベージュの外壁。木製サッシは、国産、最高品質のアルスとノルドを採用。

石州洋瓦、外壁タイル、木製サッシとの色合いが、喧嘩せず、調和を保った建物になりました。

9月27日まで予約制により、ご見学が可能です。

神﨑隆馬&塩澤昌之