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青森ひばに会いに③

2023年12月、青森3日目は宮大工の角野建築さんの加工場や自然乾燥させている倉庫に伺いました。

青森ひばの丸太を自然乾燥させて、トロッコで移動して丸太を転がしてバーカーで皮をむき、

押切で製材するまですべて角野棟梁が携わります。まるで江戸時代に遡ったかのような手仕事をすべて手掛けておりました。

帯ノコの刃の角度調整に研磨なども二代目の恭平さんがしており本物の宮大工のスピリッツをビシビシ感じました。

青森ひばを乾燥させて2年、長いもので10年。下の写真は樹齢300年くらいで直径90㎝くらいの大変貴重な材料を拝むことが出来て、とても興奮しました。

青森ひばは、杉やひのきに比べて耐久性だけでなく害虫にも強いため、桟木なしで転がしても平気、ただ樹液も多く乾燥に時間が掛かるから、愛情もいっぱい注ぐことも出来るんだ。と角野棟梁。

先代の神﨑隆洋が青森ひばに惚れ込んだご縁で角野建築さんと出会い、カンザキの社寺建築を一緒に手掛けることに繋がりました。そして遂に

東京に青森ひばの本堂建築+庫裡客殿の計画が来年スタートします。このような大きなプロジェクトに携えることが出来たのも、現在建築中

北烏山の善行寺様の庫裡建築を依頼してくださった山下住職様のお陰が多大にあり本当に心よりお礼を申し上げます。

神﨑建設50周年の節目に禅定院様を建築させていただくことに深く感謝することと同時に大きな責任を重く感じ、塩澤、西と共に武者震いしております。

立春である2月4日 神﨑隆馬