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ビンテージ マンション リノベーション

2年前に目黒区で新築木造住宅を建築させて頂いたお客様より、新たにご所有のマンションのリノベーション依頼がありました。

テーマは【障子と漆喰】

太鼓障子の和とグレーの大判タイル、天井と壁の漆喰でシンプルで飽きの来ない不変的意匠の自然な空間となっております。

太鼓障子は一枚の障子に両面を二回和紙を張る作業を伴うため、大変手間の掛かる建具です。

本物件は二十枚の障子があり八十枚の和紙を張ったため、職人二人で五日間もの日数が掛かりましたが、仕上がりの美しさはなんとも言えません。

和紙は調湿効果や空気浄化作用もあります。和紙繊維がフィルターの役割もあり、花粉や埃などを吸着します。そして漆喰同様に消臭効果もあり

プラスチックに頼る建築では得ることのできない、このような住空間を大切にしていきたいと、更にリノベーションを通じ感じました。

上の写真の四枚収納建具も太鼓障子。収納に太鼓障子を使うのはカンザキでも初めての経験となりました。そう経験豊富な名人でもある湯本建具さんも初めてとのことです。

障子からの自然光は紫外線をカットしてくれてとても優しい。

丸い浴槽は、木の香り高い「さわら」です。

高級なホテルにいるようなビンテージマンション、これからも価値のある空間となることを願い現場管理致しました。

神﨑隆馬

 

追加の下の写真は完成が近い成城のバルコニーからの写真です。

バルコニーからのフレームは、季節を感じさせてくれるように設計し

さくら並木に合わせて外壁の一部木部はさくらを選定しました。

(直接雨が掛かりにくいように庇は1メートルと長くしました。)