青森ひばに会いに②
12月 青森2日目は弘前市で建築中の高徳院様まで伺いました。
角野建築の宮大工、勝德棟梁と息子さんの恭平さんは手加工による刻みは勿論、彫刻などの技術を携えております。
青森ひばの破風板に銅板一文字葺き
内陣の天井は格天井、虹梁(こうりょう)、出三斗(でみつど)複雑な木組み、すべて青森ひば。曲がった材料は亀の尾と教えて頂きました。
青森県ですが青森ひばを使うことは、地元でも貴重な材料で特別なこと。床に並べられた細い材は格天井の折上げの龍の骨。脇の間の畳の下地板も作業場の下地板も青森ひば。
青森ひばの表面を削るのも、木のもつ組織や管をつぶさないようにする技術や知識が肝。木を想う気持ちが大切だと教えて頂きました。「勿論自然乾じゃないと木が可哀そうだよ」と。
そこは「存じております。」共感。
こちらは鬼を乗せるときの写真(角野恭平さんより)2023年 春
手間も時間もそして一番に愛情もかけるので、この仕事は趣味、好きな趣味を毎日まいにち、出来ることに感謝し実施しているだけちゃと、さらっと言いのける。
己が主役ではなく、主役は住職さま、お客様と。
本物の職人と出会えた事に、つくづく自分の強運を感じました。二日目も雨も雪も降らない天候に、角野さんより「隆馬さん達は本当に(運を)もっているね」
つづく
神﨑隆馬
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