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漆喰壁の裏…

漆喰の壁について、ウィルスに対する有効性やその塗り方などのブログを更新してきましたが、今回は原点に戻り、漆喰の調湿性についてです。

漆喰の多々ある機能の中でも「漆喰といえば」ジメジメ蒸し暑い室内を快適にしてくれる調湿機能です。

これから梅雨本番。

日本特有の高温多湿、昭和から比べると都市部はヒートアイランド現象の影響もあって、夏の終わりが約50日以上も長くなり近年では6月から10月までずっと熱帯夜です(夜間の最低気温が25℃以上の日)…

1年の内、半分はエアコンで冷房。。これでは病気になりそうです。電気代も年々上昇間違いなし。エアコンを止めたら熱中症  !

年々夏の常識は変わっています。

ビニールクロスや気密シートにくるまれた住宅では、人間はまさに地獄。。。

反面、カビやダニにとっては、まさに天国。。。 アレルギー、アトピー、小児ぜんそくなどカビは万病のもとです。

 

前置きが長くなりましたが、今回は色々な漆喰壁のサンプルを作成して、それぞれの調湿性(水蒸気の透湿性)を調べてみたいと思います。

これまでこのような実証実験は何度もされているのに、なぜ今さら?と思われますが今回は実施工に基づいて一歩踏み込んだことを調べてみようと思います。

 

漆喰・自然素材が売りの会社は多々ありますが、どこも漆喰の長所を載せてます...果たして仕上がり表面が漆喰であればその機能は一緒なんでしょうか。(中には有機系の接着剤が添加されている天然由来だけでない漆喰も流通していますが、今回使用するのは当然カンザキ建設でも使用している天然素材の漆喰です)

漆喰を塗る壁=下地の壁の状態によって調湿性能(透湿性・透過性)に違いがあるのか、そこを調べてみたいと思います。

他社や社内でも想定できる漆喰壁の状態・施工の段階ごとでサンプルの壁(30㎝角)を10種類程度作成して、大袈裟ですが調湿実験!をしてみます。

 

とりあえず現場で職人さんに作ってもらいました。

これではどれが何だか全くわかりませんが、実験の際は札と名前を付けて実験・撮影します。

これから通常の物件と同じ条件にするため、1週間以上養生期間としてそのまま室内で保管。

来週、調湿性能(水蒸気の透湿性)の実験してみます!

↓↓↓

全然関係ありませんが、養生期間も関係ないので試しにビニールクロスを貼ったサンプルの壁を作ってみたので、試してみました、クロス壁の透湿性!

何の壁かわかりにくいので左上から少しだけビニールクロスを剝がしておきます。

↑の写真は50㎖の水を落として2時間経過した状況です。

ビニールクロスなので当たり前ですが、1㎜の範囲減少もなく、全く透過しません。蒸発するまで数日かかりそうなので拭き取りました。。。

 

これからしばらく窓を開けて換気できる季節ではなくなります。

あくまで主観ですが、いくら24時間換気をしていても、家中の壁・天井がこのまるっきり透湿しないビニールクロスの中で生活するのかと思うと、ちょっと恐いですね。